鳥旅 第五回


海鳥に初挑戦 (名古屋ー苫小牧航路)

クロアシアホウドリ

日程

2012年5月29日ー6月2日
 

はじめに


  周囲の人たちから海鳥はおもしろいですよと言われ続けていましたがやっと私たちも重い腰を上げる事にしました。
なにしろ海鳥というのは萩、見島航路のオオナギ、カンムリウミスズメを見たくらいで、分からないことだらけです。

時期はかなりの数が見られそうだと思い5月末にし、船は悩みましたが名古屋−苫小牧航路の太平洋フェリーとしました。
  大洗−苫小牧航路が見やすいとのことでしたが、地方から行く場合、羽田から大洗まで3時間近くかかり行き帰り2日間の観察となります。
  また、到着してから最終便に間に合わないことから宿泊も必要となります。
  しかしながら名古屋−苫小牧航路は行き帰り4日間あり、割引を使えば費用もほとんど変わりません。
 

太平洋フェリー きそ

小倉より新幹線で名古屋駅へ。名鉄バスセンターより直通でフェリーターミナル。
ちなみに帰りのバスはない。なんでだろう。

この船はきそ。できれば新造船であるいしかりに乗りたかったのですが、
予約したときにはすでに満席でした。




船内のようす

太平洋クルーズと呼ばれるだけあって、船内は広くソファーも充実しています。
ここは給湯設備もありますのでカップ麺を食べたり、コーヒーを飲んだりもできます。
この航海中、鳥がでない時や海霧で視界がないときは、ここでのんびり待機

船内の設備としては展望浴場、ショッピングコーナー、レストラン、
無料のショー、映画の上映なども行っています。




デッキ

乗船するとすぐ明朝の鳥見の場所の確認です。
スカイデッキと呼ばれる7デッキは前方に近く、視界も良いのですが海面との高さがありすぎ。

また、このデッキは屋根がありませんし風もきつそうです。







部屋

早割を利用すると信じられないような金額で二人部屋を利用できる。

これだといつでも部屋を利用できるし、他人に気兼ねする必要もない。
トイレ、シャワー、TV、冷蔵庫、ポットと申し分ない。
ただし、この部屋からは海は見えない。




観察場所

いろいろまわってみて、結局5デッキのペットハウス横のデッキに決定。
メリットとしては海面が近い、屋根がある、風が当たらない。
デメリットは船の後方である、仙台行のときは朝方、逆光

長時間の観察になるので、アルミチェアを持ってきたがしんどかった。
休む暇がないのでパンをかじっています。



オオミズナギドリ

4時前に起き、カップ麺を食べ
いよいよ海鳥観察のスタート

まだ暗いが、かなりの鳥が飛んでいる。すべてオオミズナギドリみたい。
どの程度海鳥を見ることができるか心配していたが、ほとんど途切れることなく
飛んでいて、少し大げさだが海の偉大さに心底、驚かされた。

撮影だが露出補正が難しい。いつものタカの渡りとは違って、海バック
また、逆光でもある。+1で通したが、もう少し補正値を大きくしたほうが
良かったみたい。



ハシボソミズナギドリ

海獣 出現

オオミズナギドリの大群を見ていると、海面にイルカのようなヒレが見える。
おそらくイルカの漁で水面近くまで追われた魚をミズナギドリが
狙っているものとだろう

本当はこの一羽一羽をほかの種類が混じってないか
丹念に見ていかねばならないのだろう。






クロアシアホウドリ 現る

カミサンがなんかすごく大きいのが飛んでいると叫んでいる。
必死で見ると、間違いなくアホウドリの仲間だ。
しかし、何かはわからない。

この航海でとにかく見たいと思っていたアホウドリの仲間
ああ、見ることが出来てよかった。
この感動だけでも来た甲斐があった。

一生懸命写真に出来る限り撮ったが、この後も、帰りの便でも
出現したので、あまり出会えない鳥でもなさそうだ。



ハイイロミズナギドリ

ハシボソとハイイロの組み合わせは難しい。

タカであれば画像を見ると大体分かるが
海鳥は画像でも分からないものが多いようだ
慣れてくれば、飛び方も参考にして少しは分かるように
なるのかな



船内 バイキング

一度くらいはバイキングを食べようと仙台港を出た後に挑戦。
料金は2,000円。ただしアルコールは別料金。
ステーキ、お寿司、デザート、果物とそろってはいるが
チョット高すぎない?船内の売店などが安かったので、少し不満。

一日目の夕食は名鉄で買ったお弁当、朝はカップ麺、昼はパン
船内で9回食事をすることになりますので事前によく計画しましょう。

四日目の夕食でカレーを注文。これはリーズナブル。



北大 研究林

苫小牧でおよそ6時間待つことになる レンタカーを借り食事をとり北大 研究林へ向かう。

広大な敷地に川や池が点在しバーダーも多い。
アカハラ、キビタキなどを見てウトナイ湖に向かう。
期待していたが千歳空港のアプローチルートの真下にあるので騒音がすごい。
アカゲラ、センダイムシクイ、メジロ、オジロワシを見る。

このHPを作っているが、ほとんどの画像が無彩色になった。
この緑の美しいこと



とうとうコアホウドリ

6月1日 6時50分 とうとうコアホウドリが現れた。

このアホウドリの仲間も是非みたかったので、かなり興奮する。






オオトウゾクカモメ
水面より高く飛んでいる鳥は全てチェックします。
しかし、ほとんどはウミネコ
何か飛んできました。しっかり見ていると翼の白斑が見えました。
オオトウゾク 叫んでしまいました。

ウトウが浮いています。

かなりの頻度で見られるが
双眼鏡ではなんだかわからなかった
見た感じでウトウだろうなと思っていたが画像を確認してわかった。

このページの画像はほとんどすべて、かなりトリミングを行っている。




費用

(二人分) 飲食費は除く

新幹線     59,320円
フェリー料金   34,800円
レンタカー     7,300円
バス代  行き    1,020円
バス代  帰り    400円
あおなみ線       580円
合計       103,420円

おわりに

海鳥を見に行こうとして、いろいろなアドバイスを師匠とTさんにおうかがいしました。
  おかげさまで大変有意義な鳥旅ができました。ありがとうございました。

海鳥は本当に難しい事を実感しましたし、面白さも良くわかりました。
帰ってから師匠とも話したのですが海鳥の観察は何となく、タカの渡り観察に似ています。
一日中座って現れる鳥を飽きることなく見続けるところです。


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